エポキシ塗料とウレタン塗料の違い|特徴・用途を徹底比較
塗料の選び方は、建物の 耐久性 や 安全性 を大きく左右する重要なポイントです。特に工場や病院、学校といった多様な用途を持つ施設では、使用環境に適した塗料を選ぶことが欠かせません。
数ある塗料の中でも、エポキシ塗料 と ウレタン塗料 は代表的な選択肢であり、それぞれに異なる特性と強みがあります。そのため、目的や環境条件に応じて最適な塗料を見極めることが求められます。
本記事では、エポキシ塗料とウレタン塗料の 特徴・メリット・デメリット をわかりやすく比較し、失敗しない塗料選びのための判断材料を提供します。
エポキシ塗料の特徴

耐摩耗性と耐久性
エポキシ塗料は硬度が非常に高い塗料で、優れた耐摩耗性を発揮します。鉛筆硬度で9Hに達する製品もあり、擦り傷や摩耗に強いのが大きな特徴です。
そのため、フォークリフトが走行する工場床や物流倉庫、自動車工場の整備ピットなど、重量物や激しい摩擦が発生する場所に最適です。また、落下物の衝撃にも強く、厚膜施工を行えばさらに耐久性を高められます。例えば500μm以上の厚みで仕上げることで、一般的な塗膜の2〜3倍の強度を確保でき、長期間にわたり床面を保護できます。
耐薬品性と耐候性
エポキシ塗料は酸・アルカリ・塩類など多くの薬品に強い耐性を持ちます。そのため、薬品工場や研究所、化学プラント、実験室など、化学物質を取り扱う施設で広く使用されています。
一方で、紫外線に弱いという欠点があり、屋外に長期間さらされると黄変や性能低下が起こる可能性があります。そのため、屋外で使用する場合は紫外線吸収剤を配合した製品や、UVカット機能を持つクリア塗料を上塗りするなどの対策が必要です。

価格帯とコストパフォーマンス
エポキシ塗料は、同等の耐久性を持つウレタン塗料と比較すると価格が安価な傾向にあります。初期費用は抑えつつも、高い耐久性によって塗り替え頻度を減らせるため、ライフサイクルコストで優れたコストパフォーマンスを発揮します。
例えば、5年間の使用を想定した場合、初期費用が安い塗料でも耐久性が低ければ頻繁な補修や塗り替えが必要となり、結果的にエポキシ塗料より高くつくこともあります。したがって、初期費用だけでなく、メンテナンスを含めた総合的なコスト比較が不可欠です。
ウレタン塗料の特徴と選び方

硬質ウレタン樹脂系塗料
ウレタン塗料の中でも「硬質ウレタン樹脂系塗料」は、エポキシ塗料の強靭さとウレタン特有の柔軟性を兼ね備えたタイプです。高い耐衝撃性と耐薬品性を持ち、重量物の通行や油・溶剤の使用が想定される環境に適しています。
例えば、自動車工場の組立ラインやフォークリフトが頻繁に走行する倉庫床などで活躍します。落下物によるダメージを抑えつつ、油や薬品がこぼれた場合でも塗膜の劣化を防げるため、産業施設での信頼性が高い塗料といえます。
水性硬質ウレタン塗料
「水性硬質ウレタン樹脂系塗料」は、硬質タイプをさらに進化させた塗料です。高い耐衝撃性・耐薬品性に加えて、耐熱性にも優れ、100℃以上の高温に耐える製品もあります。
そのため、厨房や食品工場、製パン工場など、高温洗浄や熱水消毒が必要な現場に最適です。熱による塗膜の剥がれや劣化を防ぎ、衛生的な環境を長期間維持できます。また、VOC(揮発性有機化合物)の含有量が少ないため臭気が抑えられ、環境への負荷も軽減。シックハウス症候群対策としても有効です。

ウレタン塗料のメリット
ウレタン塗料は、エポキシ塗料に比べて柔軟性が高く、衝撃吸収性に優れているのが最大の特徴です。床のクラック(ひび割れ)に追従しやすいため、剥がれにくく、建物の経年劣化にも対応できます。
そのため、学校・病院・オフィスビル・マンションの共用廊下やエントランスホールなど、歩行者が多く振動や衝撃を吸収する必要がある場所に適しています。特に病院や高齢者施設では、柔らかな歩行感が利用者の安心感につながる大きなメリットとなります。
エポキシとウレタン塗料の違いと用途

塗料の特性比較
エポキシ塗料は硬度が高く、耐摩耗性・耐薬品性に優れる一方で、紫外線に弱く柔軟性に欠けるという特徴があります。傷や薬品には強いものの、衝撃を受けると割れやすいという弱点もあります。
一方、ウレタン塗料は柔軟性があり、衝撃吸収性と耐候性に優れるのが特徴です。ただし、エポキシ塗料と比べると耐薬品性が劣り、強酸や強アルカリには弱い傾向があります。
さらに進化したタイプとして、
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硬質ウレタン:耐薬品性を強化
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水性硬質ウレタン:耐熱性・環境性能(低VOC・低臭気)を強化
といった選択肢もあります。
最適な使用場所
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エポキシ塗料:工場・倉庫・研究所・薬品工場・病院の一部(手術室など特殊環境を除く)など、耐摩耗性や耐薬品性が重視される場所。
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ウレタン塗料:学校・病院の廊下・オフィス・集合住宅の共用部など、歩行者が多く衝撃吸収性や柔軟性が求められる場所。
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水性硬質ウレタン:厨房・食品工場・製薬工場など、高温・多湿で洗浄頻度が高い環境に最適。
使用環境ごとに適した塗料を選ぶことが、長寿命化とメンテナンスコスト削減につながります。

それぞれのデメリット
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エポキシ塗料のデメリット
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紫外線による黄変(屋外利用には不向き)
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低温下で硬化が遅く、施工時期に制約あり
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靭性が低く、強い衝撃に弱い
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ウレタン塗料のデメリット
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高湿度下での発泡リスク(塗膜不良の原因)
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施工難易度が高く、熟練技術が必要
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これらのデメリットを理解した上で、環境条件や使用目的に応じて適切な塗料を選択することが不可欠です。

まとめ
エポキシ塗料とウレタン塗料は、それぞれに異なる特性とメリット・デメリットを持っています。エポキシ塗料は硬度・耐摩耗性・耐薬品性に優れ、工場や研究所など過酷な環境に適しています。一方、ウレタン塗料は柔軟性・衝撃吸収性・耐候性に優れ、学校や病院、集合住宅など人の出入りが多い場所に向いています。
さらに、硬質ウレタンや水性硬質ウレタンといった発展型の塗料を選択肢に加えることで、より幅広い環境やニーズに対応可能です。
重要なのは、用途・環境・求められる性能を正しく見極め、ライフサイクルコスト全体で最適な塗料を選ぶことです。初期費用だけで判断すると、頻繁な補修や塗り替えで結果的にコストがかさむケースもあります。塗料の特性を理解し、長期的な視点で選択することが、建物の耐久性と安全性を高め、最終的なコスト削減にもつながるのです。
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