屋根材はコロニアルからガルバリウムへ

皆さんは一戸建ての屋根の素材の特徴をご存知ですか?
屋根の素材も時代とともに移り変わっているのです。

安さから最も新築住宅で使われるコロニアル

まず、戦後の日本の高度成長期に広く普及したのがセメントが原料の「スレート屋根」です。
「化粧スレート」「カラーベスト」などとも呼ばれますが、スレート屋根の中の98%以上がケイミュー株式会社が販売している「コロニアル」という商品ですので、それが名詞化して「コロニアル屋根」と呼ばれることが多いです。
コロニアル屋根は瓦屋根などに比べて安価で短時間で施工できるためとても重宝されました。
なんと言ってもその価格の安さから、特に新築住宅で使われることが多いイメージです。
やはり新築住宅を選ぶお客様は、間取りや内装などは気になっても屋根材まで気が回る人が少ないのが理由だと思います。

そんなことから今はまだ一般的な「スレート屋根」ですが、近年は「ガルバリウム鋼板」などにその人気が奪われてきています。
何故なのでしょうか?

まず、スレート屋根のメリット・デメリットを見てみましょう。

<スレート屋根のメリット>

  • 工事が比較的簡単
  • 施工期間が短い
  • 工事費が安い
  • 瓦屋根より軽い
  • カバー工法(重ね張り)ができる
  • 色の種類が豊富

<スレート屋根のデメリット>

  • 割れやすい(気づかないうちに割れていることが殆ど)
  • 苔が発生しやすい
  • 色があせることがある
  • 保証期間が短い
  • 2000年以前に製造された商品はアスベストが含まれ、葺替え時に処分ひが膨大になる

このようなメリット・デメリットがあります。

屋根は金属の時代へ

対して、「ガルバリウム鋼板」は1972年にアメリカでが開発されたようです。
工事が簡単・安いなどのスレート屋根と同様のメリットを持ちながら、耐久性に優れ保証期間が長いなど、スレート屋根のデメリットもカバーしているのです。
ですので、今までスレート屋根だったお宅の屋根にガルバリウム鋼板を重ね張り(カバー工法)するなどして耐久性や景観を高める方が大変増えているのです。

屋根はお家の中で最も重要な箇所です。
豪雨や台風、大雪や猛暑でも、一番ダメージを受けるのは屋根なのです。

今こそ、大切なお住まいを守るため、しっかりと屋根の知識を持っておかなければいけない時代なのかもしれません。

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