窯業系・金属系サイディング?|外壁材の違いと選び方を徹底解説!

窯業系・金属系サイディング?|外壁材の違いと選び方を徹底解説!

外壁リフォームは、住宅の寿命を延ばし、見た目の印象や資産価値を左右する非常に重要な工事です。そのなかでも「どの外壁材を選ぶか」は、耐久性・メンテナンス性・デザイン性・費用といったすべての要素に大きく関わってきます。

現在主流となっているのが、「窯業系サイディング」と「金属系サイディング」。どちらも高性能な外壁材として広く採用されていますが、それぞれにメリット・デメリットがあり、家の立地条件やライフスタイルによって適した選び方が異なります。

この記事では、窯業系と金属系サイディングの違いをわかりやすく比較し、リフォームを検討している方が後悔しない選択をするためのポイントを解説します。

窯業系サイディングの特徴

1. 素材と耐久性

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を主成分とした成型型の外壁材で、日本の戸建住宅に最も多く使われている外壁材です。
軽量で加工しやすく、施工性に優れていることが特徴です。

耐久性に関しては、10〜15年ごとに塗装メンテナンスが必要とされており、メンテナンスを怠ると表面の劣化やクラック(ひび割れ)などが進行しやすくなります。
特に、セメント質のため吸水性が高く、塗膜が劣化すると雨水の浸入による腐食や剥がれのリスクも高まります。

また、ボードとボードの間に打たれているコーキング(シーリング)も経年劣化が避けられず、5~10年程度を目安に打ち替えが必要です。これらの補修を計画的に行うことで、外壁の美観と防水性を長く保つことができます。

2. デザインと表現力

窯業系サイディングの最大の魅力は、高いデザイン性と質感の再現力です。
木目調・レンガ調・石目調など、リアルな模様や立体的な凹凸のある仕上がりが特徴で、遠目から見ても本物の素材と見分けがつかない製品も多数存在します。

そのため、和風住宅から洋風モダン住宅まで、幅広い住宅デザインに対応可能です。近年では、より自然な風合いを追求した高意匠サイディングや、大判サイズ・フラット仕上げなど、選択肢も豊富になっています。

ただし、素材の特性上、極端な軽量化やシャープな金属的デザインは苦手なため、金属系サイディングと比較すると、意匠の自由度に一部制約がある点も理解しておく必要があります。

3. メンテナンスと費用

窯業系サイディングは、定期的な塗装とコーキングのメンテナンスが必須です。

♦ 塗装メンテナンス:おおよそ10~15年ごとに必要。塗料の種類(シリコン・フッ素・無機など)によって耐用年数や費用は変動しますが、数十万円~100万円超の費用がかかるケースもあります。

♦ コーキング補修:目地部分のシーリング材は、5~10年で硬化・ひび割れが生じるため、打ち替えが必要です。打ち替え費用は住宅の規模にもよりますが、数万円〜数十万円程度かかることがあります。

これらのランニングコストを含めて検討すると、初期費用は比較的安価でも、長期的にはメンテナンスコストがかかる点は見逃せません。リフォームの際は、将来的な維持費も視野に入れて検討することが重要です。

金属系サイディングの特徴

1. 素材と耐久性

金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウムなどの金属素材を用いた外壁材で、近年、住宅や店舗の外装に多く採用されるようになってきました。
最大の特徴はその軽さと高い耐久性にあります。外壁材として一般的な窯業系サイディングと比較しても、雨や湿気に強く、凍害やひび割れに対しても耐性が高いことが大きなメリットです。

ガルバリウム鋼板は、亜鉛とアルミニウムの合金で構成されており、防サビ性に優れ、耐用年数も長く、適切な環境では20年以上の耐久性を発揮します。

ただし、金属である以上、完全にサビが発生しないわけではありません。特に傷が付いた部分や海沿いなどの塩害地域では腐食のリスクが高まるため、環境に応じた適切なメンテナンスが必要です。

2. デザインと表現力

従来、金属系サイディングは「シンプル」「無機質」といったイメージが強く、デザインの選択肢は限られていました。
しかし近年では、塗装技術や成型技術の進化により、木目調・石目調・タイル調などの高意匠製品も多数登場しています。

表面に施されたエンボス加工やマット塗装により、金属とは思えない質感を実現する製品もあり、モダン住宅や店舗、アパートなどのスタイリッシュな外観デザインにも最適です。特に、シャープなラインや金属特有の光沢感は、他の外壁材にはない個性を演出します。

ただし、和風住宅やナチュラルテイストのデザインにはやや不向きな場合もあり、そういったケースでは窯業系サイディングのほうが柔軟に対応できることもあります。

3. メンテナンスと費用

金属系サイディングは、メンテナンスの手間と費用が抑えられる点でも注目されています。

・塗膜の劣化が少ないため、塗装周期が長い(15〜20年)

・基本的には定期的な清掃のみで美観を維持可能

・コーキングの使用量が少ない製品も多く、目地の劣化リスクが低い

こうした特徴から、窯業系サイディングよりもランニングコストが低く済むことが多いです。

ただし、サビや傷が発生した場合には、部分的な補修では済まず張り替えが必要になることもあります。特に、沿岸地域や工業地帯では塩害対策や点検の頻度を増やす必要があるため、立地条件に応じた対応が求められます。

初期費用はやや高めでも、メンテナンス性や耐久性を重視する方には非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。

窯業系と金属系サイディングの選び方の違い

やまもとくん

1. ライフサイクルコストの比較

外壁材を選ぶうえで重要なのが、「ライフサイクルコスト(生涯コスト)」の視点です。

初期費用は、一般的に窯業系サイディングの方が安価で、予算を抑えたい方に選ばれることが多い傾向にあります。
しかし、10〜15年ごとの塗装や5〜10年ごとのコーキング補修といった定期的なメンテナンスが必要になるため、長期的に見ると費用がかさむ可能性があります。

一方、金属系サイディングは初期費用こそやや高めですが、塗装や補修の頻度が少なくて済むため、トータルコストを抑えやすいのが特徴です。
特に、長期的な視点で住宅の維持費を抑えたい方にとっては、金属系サイディングの方がコストパフォーマンスに優れる選択肢といえるでしょう。

2. 家のデザインとの相性

外壁材は、家の「顔」を決める重要な要素。デザインの相性も、選び方の大きなポイントです。

窯業系サイディングは、木目調・レンガ調・石目調など多彩なテクスチャや色合いが豊富で、和風・洋風・ナチュラル・クラシックなど、あらゆる住宅スタイルに対応できます。伝統的な住まいにも、デザイン性を取り入れたい方にも適した選択肢です。

一方、金属系サイディングは、シンプルでスタイリッシュな印象が強く、モダン住宅やシンプルデザインの建物に最適です。シャープなラインや光沢感は、都会的な雰囲気を演出するのにぴったりです。

住宅のデザインコンセプトや周辺環境との調和を考慮し、外観の印象に合ったサイディングを選ぶことが重要です。

3. メンテナンス頻度と方法

外壁材は、施工後のメンテナンスのしやすさも重要な比較ポイントです。

窯業系サイディングは、経年劣化によるひび割れや色あせが起こりやすく、10〜15年ごとの塗装、5〜10年ごとのコーキング打ち替えが必要です。放置すると、雨水の浸入や構造部の劣化につながる恐れがあるため、定期的なメンテナンスは欠かせません。

対して、金属系サイディングは、塗膜の劣化が遅く、汚れも付きにくいため清掃だけで済むケースも多いのが魅力です。再塗装が必要になってもメンテナンス周期は長く、手間とコストを抑えやすいのが特徴です。

ただし、海沿い地域などでは塩害によるサビのリスクがあるため、立地に応じた注意は必要です。

まとめ:どちらを選ぶべきか?

比較項目 窯業系サイディング 金属系サイディング
初期費用 ◎ 安価 △ やや高め
デザイン ◎ 多彩で選択肢が豊富 ◯ モダン・スタイリッシュ向け
耐久性 ◯ 定期的なメンテナンスが必要 ◎ 長寿命・耐候性に優れる
メンテナンス △ 頻度・費用ともに高め ◎ 頻度が少なく費用も抑えやすい

外壁リフォームを成功させるためには、予算・デザイン・メンテナンス性・立地環境といった複数の要素を総合的に判断することが大切です。ご自身のライフスタイルや住まいの将来計画に合わせて、最適な外壁材を選びましょう。

まとめ

窯業系サイディングと金属系サイディングには、それぞれ特長と注意点があります。
窯業系はデザインの選択肢が豊富で外観にこだわりたい方に適していますが、定期的な塗装やコーキング補修が必要で、維持費がかかりがちです。
一方、金属系は耐久性やメンテナンス性に優れ、長期的にコストを抑えやすいものの、デザインの自由度はやや限られます。

外壁材の選定には、初期費用だけでなく、将来的なメンテナンスコストや住まいのデザインとの相性も考慮することが重要です。
それぞれの特性を理解し、自分のライフスタイルに合った外壁材を選ぶことで、快適で長持ちする住まいを実現できます。

 

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