知らないと危険!塩害から建物を守る塗装とメンテナンスの基本

知らないと危険!塩害から建物を守る塗装とメンテナンスの基本

塩害は、沿岸地域に暮らす建物にとって見過ごせないリスクです。
海風や潮の飛沫に含まれる塩分が外壁・屋根・金属部分に付着することで、錆や劣化を引き起こし、建物の耐久性を著しく低下させます。見た目には小さなサビやひび割れでも、放置すれば内部構造にまで影響が及び、深刻な損傷につながる恐れがあります。

建物の寿命を延ばし、安心して暮らし続けるためには、「塩害対策」としての塗装や定期的なメンテナンスが欠かせません。
本記事では、塩害の発生メカニズムから、効果的な塗料の選び方、そして塩害を防ぐためのメンテナンス方法まで、専門家の視点で詳しく解説します。

塩害のメカニズムと発生原因

■ 塩害とは?定義と代表的な被害例

塩害とは、海水や潮風に含まれる塩分が建物に付着し、腐食や劣化を引き起こす現象を指します。主に以下のような被害が代表的です。

  • 金属部材の腐食(サビ)
    鉄部は赤錆が、アルミニウムは白錆が発生し、強度低下の原因になります。

  • コンクリートの中性化
    塩分がコンクリート内部に浸透し、アルカリ性を失うことで鉄筋が腐食しやすくなります。

  • 木材の腐朽
    水分と塩分の影響で腐朽菌が繁殖しやすくなり、構造材の耐久性が低下します。

これらの症状は見た目以上に深刻で、放置すると建物の寿命を大きく縮める恐れがあります。

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■ 塩害発生のメカニズム

塩害は、以下のプロセスによって進行します。

  1. 海風や飛沫、雨水に含まれる塩分が建物表面に付着

  2. 付着した塩分が空気中の水分を吸収し、湿潤状態が続く

  3. 金属の場合は電解反応が起こり、腐食(サビ)が加速

  4. コンクリートでは内部の鉄筋に塩分が到達し、腐食が進行

この一連の流れは、温度・湿度・風向き・降雨量といった気象条件によって進行速度が大きく左右されます。

■ 塩害の発生しやすい地域

塩害のリスクが高いのは、以下のような立地です。

  • 海岸線からおおむね2〜5km以内の沿岸地域
    特に潮風の影響を直接受ける建物は注意が必要です。

  • 風の通り道・海風が強い地域
    地形や気流の影響で、内陸部でも塩分が運ばれることがあります。

  • 高層階の建物・海側に面した壁面
    高所ほど風圧が強く、塩分の付着量が増える傾向があります。

例として、瀬戸内海沿岸部・太平洋沿岸の住宅地・港湾地域などでは、建材の劣化スピードが早まるケースが多く報告されています。

建物を塩害から守る!効果的な塗装方法

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■ 適切な塗料選びが塩害対策のカギ

塩害による建物の劣化を防ぐには、耐久性と防食性能に優れた塗料を選ぶことが非常に重要です。使用する塗料によって、保護効果の持続年数や塗り替え頻度が大きく変わります。主に使用される塗料は以下の4種類です:

  • フッ素樹脂塗料

  • 無機塗料

  • シリコン樹脂塗料

  • ウレタン樹脂塗料

それぞれに特徴や耐久年数、価格帯が異なるため、建物の立地条件や塩害の影響度、予算などを考慮して最適なものを選びましょう。

■ フッ素樹脂塗料|高耐久&高防食で塩害に強い

フッ素樹脂塗料は、非常に高い耐候性と防食性を誇り、過酷な塩害環境でも長期的に建物を守ります。塩分や紫外線に対して強い抵抗力を持ち、塗膜が硬くて緻密なため、外壁や金属部の劣化を大幅に抑制します。
【耐用年数の目安】15〜20年
※高性能な反面、初期費用は他の塗料より高めです。

■ 無機塗料|高耐久&セルフクリーニング機能も

無機塗料は、セラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料で、塩害や紫外線による劣化に強いのが特徴です。フッ素樹脂塗料と同等クラスの耐久性を持ちながら、コストはやや抑えめ。
また、通気性にも優れており、外壁の「呼吸」を妨げにくいため、内部結露の抑制にも効果的です。
汚れが付きにくく、雨で洗い流される「セルフクリーニング性能」を備えた製品もあります。
【耐用年数の目安】15〜18年

■ シリコン・ウレタン塗料|コスト重視なら検討価値あり

塩害が比較的軽度な地域や、予算を抑えたい場合にはシリコン樹脂塗料やウレタン樹脂塗料も選択肢となります。

  • シリコン塗料は、適度な耐久性と価格のバランスが良く、住宅用外壁塗装では最も普及しています。
    【耐用年数の目安】10〜13年

  • ウレタン塗料は、柔軟性に富み細部の塗装に適しており、比較的安価ですが耐久年数は短めです。
    【耐用年数の目安】7〜10年

特に軽度な塩害地域では、シリコン塗料でも十分な保護性能が得られるケースもあります。

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■ ポイント:建物の状況に応じた塗料選びを

最適な塗料を選ぶには、専門業者による現地調査と診断が欠かせません。塩害の程度、既存の塗膜の状態、建物の築年数や構造などを総合的に判断し、最も効果的な塗装プランを立てることが大切です。

塗装工事の工程と注意点|耐久性を高めるためのポイント

■ 下地処理の重要性|塗装の仕上がりと寿命を左右する工程

塗装工事で最も重要な工程のひとつが下地処理です。
古い塗膜の剥がれや錆、埃や油分などの汚れを丁寧に除去し、表面を平滑に整えることで、塗料の密着性が大きく向上します。
この処理を怠ると、せっかく塗装してもすぐに塗膜の剥離・浮き・早期劣化を招く恐れがあります。

■ ケレン作業とは|仕上がりを左右する下地調整

ケレン作業は、下地処理の中でも特に重要な工程であり、旧塗膜やサビ・汚れを物理的に除去する作業です。
以下のような道具が使用されます:

  • ワイヤーブラシ

  • サンドペーパー

  • 電動サンダー

  • サンドブラスト機(重度の錆や広範囲の劣化箇所に対応)

この作業をどれだけ丁寧に行うかで、塗装の持ちや仕上がりの美しさが大きく変わります。特に塩害対策では、サビの完全除去が不可欠です。

■ 下塗り塗料の役割|塗膜の密着性と防錆効果の要

下塗りは、上塗り塗料との密着性を高める接着剤的な役割を担うと同時に、防錆効果や下地の吸収抑制など、複数の重要な機能を持ちます。
下塗り塗料の種類は、上塗りとの相性や下地材の種類(金属、コンクリート、木材など)によって選定する必要があります。

■ 上塗り塗装の工程|膜厚の確保と仕上がりが決め手

上塗りは通常、中塗り+上塗りの2回塗りが基本です。
複数回に分けて塗装することで、十分な膜厚を確保でき、紫外線や塩分から建物をしっかりと保護します。
塗装時は、気温・湿度・風速といった気象条件を考慮して乾燥時間を厳守することが重要です。
ムラのない均一な塗膜に仕上げることで、見た目の美しさと防水性・防食性が長期間保たれます。

■ 塗装後のメンテナンス|定期点検で塩害リスクを最小限に

塗装後も定期的な点検・清掃を行うことで、建物の劣化を防ぎ、塗膜の寿命をさらに延ばすことができます。
特に海沿いなど塩害リスクの高いエリアでは、以下のようなメンテナンスが効果的です:

  • 表面の汚れや塩分の定期洗浄(年1〜2回)

  • ひび割れや剥がれの早期発見・補修

  • 鉄部のサビ点検と部分再塗装

小さな異常でも放置せず、早期の対処を行うことが長持ちのカギです。

まとめ|塩害に強い建物をつくるために

塩害から建物を守るためには、立地条件・建物の状態・予算などを総合的に考慮し、最適な塗装方法を選ぶことが不可欠です。
特にフッ素樹脂塗料や無機塗料は、高い耐候性と防食性を備えており、沿岸地域における塩害対策として非常に有効です。

加えて、塗装前の下地処理(ケレン作業など)を丁寧に行い、適切な工程で塗装を仕上げることで、塗膜の密着性と耐久性が格段に向上します。

さらに、塗装後も定期的な点検とメンテナンスを欠かさないことで、小さな劣化の早期発見・早期対応が可能となり、建物の寿命を延ばすことができます。

これらの対策を講じることで、塩害による建材の腐食や劣化を防ぎ、安全で快適な住まいを長く維持することが可能になります。

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