外壁材の見分け方!戸建て住宅のメンテナンス対策】
外壁は「家の顔」ともいえる重要なパーツ。年中無休で風雨や紫外線にさらされる外壁は、劣化しやすく、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。ところが、実際にメンテナンスを考え始めたとき、「うちの外壁って何でできてるの?」と悩む方も少なくありません。
外壁材は見た目だけでは素材を判別しづらく、それぞれにメンテナンス方法も異なるため、まずは種類を正しく把握することが大切です。
この記事では、主要な外壁材5種類の見分け方と、素材ごとの特徴・劣化サイン・メンテナンスの注意点までをプロの視点で分かりやすく解説します。住宅のリフォームや塗装を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
📌 目次
外壁材の種類と見分け方|まずは素材の特徴を知ろう
1. 窯業系サイディング|最もポピュラーな外壁材
特徴と見分け方:
・セメントと木質繊維を混ぜたパネル型の外壁材
・日本の戸建住宅の約70%に採用
・パネルサイズは「横幅455mm × 長さ3030mm」が標準
・水平方向の目地が3m付近に並び、幕板で隠されるケースも
・表面はレンガ調・タイル調などリアルな模様付き
・叩くと「ゴン」という鈍い音
注意点:
・吸水性があるため、定期的な塗装が必要
・目地のシーリング材の劣化にも注意
2. モルタル外壁|職人の手仕事が映える塗り壁
特徴と見分け方:
・セメントと砂、水を混ぜて壁に直接塗り込む
・継ぎ目のないシームレスな仕上がり
代表的な仕上げ:
・リシン仕上げ:砂粒感のあるザラザラ
・スタッコ仕上げ:吹き付けで重厚感ある表情
・左官仕上げ:コテの跡がある自然な風合い
・見た目や質感で判断しやすい
・叩くと、やや硬く鈍い音がする
注意点:
・ひび割れ(クラック)が起きやすく、雨漏りの原因にも
・防水性を保つためにも、塗装の定期メンテナンスが重要
3. 金属系サイディング|軽量&スタイリッシュな外壁材
特徴と見分け方:
・素材はガルバリウム鋼板、アルミ、ステンレスなど
・軽量かつ高耐久、近年はデザイン性の高さから人気上昇中
・サイズ:縦2438mm~4000mm、横260mm~400mm程度
・目地が目立ちにくく、スッキリした外観
・表面は滑らかで、金属特有の光沢あり
・叩くと「カンカン」と澄んだ音
注意点:
・錆びにくいが、塩害地域や傷があると腐食のリスク
・断熱材入りタイプでも、結露対策が必要な場合あり
4. ALC外壁(軽量気泡コンクリート)|機能性に優れた高性能外壁
特徴と見分け方:
・コンクリートに発泡剤を混ぜて軽量化したパネル
・断熱・防音・耐火性能に非常に優れている
・厚さは35〜200mmとボリューム感あり
・サッシ周りが壁より一段奥まっていることが多い
・パネルの継ぎ目はシーリング材で処理
・叩くとコンクリートのような鈍い音
注意点:
・表面は塗装仕上げのため、塗膜が劣化すれば再塗装が必要
・シーリング材の劣化チェックも必須
5. タイル外壁|高級感と耐久性を兼ね備えた外壁材
特徴と見分け方:
・焼き物タイルを貼り付けた仕上げ
・表面は硬くてツルツル、カラーやパターンも多彩
・タイル目地が明確に見えるのが特徴
・叩くと「カチン」と澄んだ高音
注意点:
・タイル自体は耐久性が高いが、目地の劣化や剥がれに注意
・下地のモルタルが傷むとタイルが浮くことも
外壁材を見分ける3つの実践ポイント
1. 素材ごとの性質と特徴を知ろう
外壁材 | 耐久性 | メンテナンス性 | コスト感 | 備考 |
---|---|---|---|---|
窯業系 | ◎ | △(塗装必須) | ◎ | 国内で最多使用 |
モルタル | ○ | △(ひび割れ注意) | ○ | 職人仕上げの味わい |
金属系 | ◎ | ○(錆対策) | ○ | スタイリッシュな外観 |
ALC | ◎ | △(目地と塗装管理) | △ | 高断熱・高耐火 |
タイル | ◎ | ◎ | △ | 高級感重視 |
2. 表面の質感・凹凸・手触りをチェック
・窯業系:凹凸あり(レンガ調、木目調など)
・モルタル:仕上げでザラザラ or 滑らか
・金属系:ツルッと滑らかな光沢
・ALC:平滑でしっかりとした厚み
・タイル:カチッとした滑らかな硬質感
3. 色の劣化や経年変化にも注目
・窯業系・モルタル:紫外線で色褪せ
・金属系:傷から錆びが発生
・ALC:汚れが目立ちやすい
・タイル:色褪せに強く、美観を長期間キープ
外壁メンテナンスの基本|見分けた後の対応が家を守る!
【ひび割れ】は早期発見・早期補修が鉄則
・幅0.3mm以上は雨水浸入リスクあり
・特にモルタルはヘアクラックが発生しやすい
・ALCの継ぎ目からのひび割れも注意
【塗装の劣化】は外観+防水性能ダウンのサイン
・色褪せ、チョーキング、剥がれに注目
・塗膜の寿命は10〜15年が目安
・再塗装時は素材に合った塗料選びが重要
【目地の劣化】は雨漏りの直接原因に
・シーリング材の硬化・ひび割れ・剥離
・増し打ち or 打ち替えで対応
・サイディング・ALCは特に注意
よくある質問(Q&A)|どの外壁材を選ぶべき?
Q1. 一番長持ちする外壁材はどれですか?
A. 耐久性を最優先するなら「タイル外壁」や「ALC外壁」がおすすめです。
タイル外壁は、焼き物なので紫外線や風雨に非常に強く、30年以上の耐久性があります。表面が劣化しにくいため、塗り替えの必要もほとんどありません。
ALC外壁は、耐火・断熱・防音性能にも優れており、50年以上使用されている例もありますが、塗装と目地のメンテナンスが重要です。
Q2. メンテナンスが楽なのはどの外壁材?
A. タイル外壁が圧倒的にメンテナンスフリーです。
タイルは色褪せしにくく、表面が汚れにくいため、定期的な塗装や高頻度の点検が不要です。
一方、窯業系サイディングやモルタル外壁は10年〜15年ごとの塗装メンテナンスが必要です。
Q3. コストパフォーマンスが良い外壁材は?
A. 初期費用と施工のしやすさを重視するなら「窯業系サイディング」がおすすめです。
材料費・施工費が安く、バリエーションも豊富。
ただし、定期的な塗装メンテナンス(10年ごと)が前提なので、長期的には費用がかさむ可能性もあります。
Q4. モダンでスタイリッシュな外観にしたい場合は?
A. 「金属系サイディング」が最適です。
ガルバリウム鋼板やアルミを使った金属サイディングは、シャープで都会的なデザインに向いています。
軽量で建物への負担が少なく、最近ではカラーバリエーションやマット仕上げなども充実しています。
【まとめ】外壁材を知れば、メンテナンスの質が変わる!
外壁材を正しく見分けることで、必要なメンテナンスの内容や時期が把握しやすくなります。
特にリフォームや塗り替えを検討する際には、素材に合った対応を行うことが家を長持ちさせる秘訣です。
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