モルタル外壁の構造と劣化メカニズムとは?住宅オーナー必見のメンテナンス知識
古き良き日本の住宅を彩ってきたモルタル外壁。
独特の風合いと重厚感から、今もなお根強い人気を誇ります。
しかし、その耐久性やメンテナンスについては、誤解されている部分も多いのではないでしょうか。
長年住み慣れた家、あるいはこれからモルタル外壁の家を建てることを検討されている方にとって、外壁の構造と劣化メカニズムの理解は、適切なメンテナンスを行う上で非常に重要です。
この記事では、モルタル外壁の構造と、それがどのように劣化していくのかを紐解き、長く安心して暮らせるためのヒントをご紹介します。
適切な知識があれば、高額な修理を回避し、住まいの資産価値を守り続けることが可能です。
モルタル外壁の構造
■ 外壁の構成材と役割
モルタル外壁は、下地材の上にモルタルを塗り重ねて作られます。
下地材は、建物の構造体である柱や梁を保護し、モルタルを支える役割を担います。
一般的な構成材としては、木摺り(きずり)、アスファルトフェルト(防水シート)、ワイヤーラス(金網)などが挙げられます。
木摺りは、モルタルの重量を支えるための木材で、柱と柱の間に渡して固定されます。
アスファルトフェルトは、防水性を高めるためのシートです。
近年では、透湿防水シートが用いられることも多く、雨水の侵入を防ぎながら、壁内の湿気を外に逃がす役割を果たします。
ワイヤーラスは、モルタルのひび割れや剥がれを防ぐために使用される金網です。
これらの下地材の上にモルタルが塗布され、仕上げ材で仕上げられます。
■ 通気層の有無による違い
モルタル外壁の構造は、建築時期によって大きく異なります。
特に重要なのが、通気層の有無です。
2000年の品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)施行以前の建物では、通気層がない構造が一般的でした。
通気層がないと、外壁内に侵入した湿気が逃げにくく、結露やカビの発生、ひび割れの原因となります。
一方、品確法施行後には、通気層を設ける外壁通気工法が普及しました。
通気層は、外壁と内壁の間に設けられた空間で、外壁内に侵入した湿気や空気を外部に排出する役割を果たします。
これにより、結露やカビの発生リスクを低減し、外壁の寿命を延ばす効果があります。
通気層を確保するためには、胴縁(どうぶち)と呼ばれる木材が使用されます。
■ 築年数による構造変化
築年数によって、モルタル外壁の構造や構成材は変化します。
古い建物では、アスファルトフェルトや透湿防水シートを使用していないケースもあります。
また、ワイヤーラスの有無や種類も、築年数によって異なります。
これらの違いは、外壁の耐久性やメンテナンス方法に大きく影響します。
古い建物では、経年劣化によるひび割れや剥がれが発生している可能性が高いため、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。
モルタル外壁の劣化メカニズム
■ 水分侵入と凍害
モルタル外壁の劣化は、水分侵入が大きな原因となります。
ひび割れや塗装の剥がれなどから水分が侵入すると、凍結融解を繰り返すことで凍害が発生し、ひび割れが拡大します。
特に、通気層がない構造の建物では、水分が滞留しやすく、凍害による被害を受けやすい傾向があります。
■ アルカリ劣化と中性化
モルタルの主成分であるセメントは、アルカリ性を示します。
しかし、空気中の二酸化炭素と反応することで、徐々に中性化していきます。
中性化が進むと、モルタルの強度が低下し、ひび割れや剥がれが発生しやすくなります。
この中性化は、特に外気に触れる外壁表面で進行しやすく、雨水による浸食も中性化を促進します。
■ ひび割れの原因と進行
ひび割れは、モルタル外壁の代表的な劣化症状です。
その原因は様々で、経年劣化、凍害、中性化、地盤沈下、地震などがあげられます。
小さなひび割れ(ヘアークラック)は、見た目上の問題にとどまる場合もありますが、放置すると雨水の侵入経路となり、ひび割れが拡大したり、内部の鉄筋の腐食を招く可能性があります。
ひび割れの大きさや位置、進行状況によって、適切な補修方法を選択する必要があります。
外壁の寿命と適切なメンテナンス
■ モルタル外壁の寿命
モルタル外壁の寿命は、通気層の有無、建築時期、メンテナンス状況などによって大きく異なります。
通気層のある建物は、通気層がない建物と比べて、寿命が長く、40~50年程度と言われています。
一方、通気層がない建物は、30~40年程度です。
しかし、適切なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことが可能です。
■ 塗装によるメンテナンス
塗装は、モルタル外壁のメンテナンスにおいて最も重要な方法の一つです。
塗装は、モルタルを紫外線や雨水から保護し、ひび割れを防ぎ、美観を保つ効果があります。
塗装の頻度は、使用する塗料の種類や、外壁の状態によって異なりますが、
一般的には10~15年程度に一度塗り替えを行うことが推奨されています。
■ ひび割れ補修とカバー工法
ひび割れが発生した場合は、その大きさや深さによって適切な補修方法を選択します。
小さなヘアークラックは、塗装によって補修できますが
大きなひび割れ(構造クラック)は、コーキング材などを用いた専門的な補修が必要です。
また、ひび割れがひどい場合や、外壁全体の老朽化が著しい場合は、カバー工法が検討されます。
カバー工法は、既存の外壁の上に新しい外壁材を取り付ける方法で、短期間で工事が完了し、断熱性や防水性を向上させる効果も期待できます。
モルタル壁のメンテナンスならやまもとくん!
モルタル壁は、独特の質感と重厚感が魅力の外壁材。
しかし、ひび割れ(クラック)や劣化が発生しやすく、定期的なメンテナンスが不可欠です。
そんな大切なお住まいを守るために、やまもとくんが全力でサポートします!
■ モルタル壁によくあるトラブルとは?
モルタル壁は、以下のような症状が出やすい外壁です。
・ヘアクラック(細かいひび割れ)
・雨水の侵入による内部劣化
・チョーキング現象(表面の粉ふき)
・剥がれや浮き
放置すると、建物内部までダメージが進行してしまうリスクも…。
早めのメンテナンスが、家を長持ちさせるカギです!
■ モルタル壁のメンテナンス方法
やまもとくんでは、モルタル壁の状態に合わせた最適な施工をご提案します。
1. クラック補修
□ 細かいヘアクラックはシーリング材で補修
□ 幅の広いクラックはUカット工法+樹脂注入でしっかり補強
2. 下地調整
□ 表面の浮きや剥がれはしっかり撤去
□ 下地から健全に整えてから塗装スタート
3. 高耐久塗装仕上げ
□ 【オートンイクシード】など高耐久シーリング材を使用
□ 超耐候型塗料で、美しさと保護力を長持ちさせる
■【やまもとくん】が選ばれる理由
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■ モルタル壁の劣化サインを見逃さないで!
こんな症状があれば、すぐご相談ください!
・壁に細かいひび割れが増えてきた
・雨が降ると壁に黒ずみが出る
・外壁を手で触ると白い粉が付く
・塗装の色褪せや剥がれが目立つ
一つでも当てはまったら、劣化が進んでいる可能性大!
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まとめ
モルタル外壁の寿命と適切なメンテナンスは、その構造と劣化メカニズムを理解するところから始まります。
通気層の有無や築年数によって、劣化の進行度合いが異なり、適切なメンテナンス方法も変わってきます。
ひび割れなどの早期発見と、定期的な塗装によるメンテナンスは、
モルタル外壁の寿命を延ばし、
建物の資産価値を守る上で非常に重要です。
また、必要に応じてひび割れ補修やカバー工法といった大規模なリフォームも検討することで、長く安心して暮らせる住まいを実現できます。
ご自身の家の状態を把握し、専門家のアドバイスを受けることも有効な手段です。
塗装やリフォームは、信頼できる業者選びと適切な判断が重要です。
施工方法や費用を比較しながら、最適なプランを選びましょう!
外壁工事に慣れていない会社が施工をすると雨漏りにつながることもあります。
会社選定はしっかりと見極めましょう!
そして無料点検・見積もりを活用し、早めのメンテナンスを心がけましょう!
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