電気代が高い家の共通点!?今日からできる節約の豆知識
- コラム
はじめに|電気代は「我慢」では下がりません
毎月届く電気代の請求書を見て、ため息をついたことはありませんか。
エアコンの温度を1℃上げてみたり、使っていない部屋のコンセントを抜いてみたり。 「できることはやっているはずなのに、請求額があまり変わらない」という声は、私たちやまもとくんエナジーにも本当に多く届きます。
でも実は、電気代が安い家ほど我慢をしていません。
電気代に差が出る原因は「節電を意識しているかどうか」ではなく、電気の使われ方の仕組みを知っているかどうかにあります。私たちはこれまでリフォーム・太陽光の施工実績26,000棟を通して、さまざまなご家庭の電気事情を見てきました。その中で気づいたのは、「電気代が高い家」にはいくつかの共通点がある、ということです。
今回はシリーズ第1回として、電気代の仕組みの基本と、明日からすぐに見直せる5つの豆知識をお伝えします。特別な知識は必要ありません。検針票を1枚手元に用意してもらえれば、きっと何か発見があるはずです。
💡 「うちの電気代、そもそも適正なの?」と感じている方へ やまもとくんエナジーでは、電気の使い方や住まいの状態をもとにした無料の相談・点検を行っています。押し売りは一切ありませんので、まずは現状を知ることから始めてみてください。
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豆知識①|電気代が高い原因は「使いすぎ」ではなく「単価と時間帯」

電気代が高いと聞くと、まず「使いすぎ」を疑う方がほとんどだと思います。 でも、これが最初の落とし穴です。
電気代は「使った電力量(kWh)× 電力単価」で計算されます。 つまり、まったく同じ量の電気を使っていても、単価が違えば請求額は変わります。
この単価は、契約している電気料金プランによって異なります。さらに、オール電化向けの時間帯別プランを利用している場合は、電気を使う時間帯によっても単価が上下します。昼間よりも夜間の方が安いプラン、逆に深夜が割高になるプランなど、種類はさまざまです。
つまり、「たくさん使っているから高い」のではなく、「高い単価の時間帯にたくさん使っている」ケースが多いのです。
現場で検針票を拝見すると、「そんなに電気を使っている実感はないのに、なぜか高い」というご家庭ほど、この時間帯と単価のミスマッチが起きている傾向があります。
たとえば、ある4人家族のお宅では、月々の電力使用量は平均的だったにもかかわらず、電気代が近隣の同条件のお宅より月3,000円ほど高い状態が続いていました。原因を調べたところ、生活パターンに合わない料金プランがそのまま残っていたことが分かりました。プランを変更しただけで、使い方を何も変えずに年間で約35,000円の差が出たケースです。
電気代が気になったら、まずは自分の家がどの料金プランで契約しているのかを確認するところから始めてみてください。電力会社のマイページや検針票に記載されていますので、5分もあれば確認できます。
豆知識②|見直されにくい「固定費」がいちばんムダになりやすい

電気代の請求書には、実は電気をまったく使わなくても発生する費用が含まれています。それが「基本料金」です。
基本料金は、契約しているアンペア数によって決まります。たとえば30Aと60Aでは、基本料金だけで月に数百円〜1,000円以上の差が出ることもあります。年間にすると1万円近い差額になるケースも珍しくありません。
問題は、この契約アンペアが「何年も前のまま」になっているご家庭が非常に多いことです。
引っ越した当初に不動産会社がとりあえず設定した契約を、そのまま10年以上使い続けている。子どもが独立して家族構成が変わったのに、契約はそのまま。あるいは、オール電化ではないのにオール電化向けの高い契約が残っている。こうしたケースは、私たちが現地調査にお伺いすると頻繁に見かけます。
いくら節電を頑張っても、ベースとなる固定費が生活スタイルに合っていなければ、請求額はなかなか下がりません。
目安として、一般的な3〜4人家族であれば40A、共働きで日中不在のご家庭なら30Aでも十分足りるケースが多いです。逆に、同時にたくさんの家電を使うご家庭で30A契約のままだと、ブレーカーが落ちやすくなるため、適正な容量に上げた方がいい場合もあります。大切なのは「高すぎず、低すぎず、今の生活に合っているか」という視点です。
まずは電力会社の検針票やマイページで、「契約アンペア」と「基本料金」を確認してみてください。
👉 明日やること: 電力会社の検針票を手元に出して、「契約アンペア」と「基本料金」の欄を一度チェックしてみましょう。電力会社のマイページからも確認できます。
豆知識③|電気代が高くなるのは「夜に集中する」から

日中は仕事で家を空けて、夕方から夜にかけて帰宅する。そこからお風呂を沸かし、夕食の準備をして、エアコンをつけて、洗濯機を回して、テレビをつけて――。
共働き世帯や子育て家庭では、夜の数時間にほぼすべての家事と生活が集中するのは当然のことです。ただ、電気代の観点から見ると、この「集中」が請求額を押し上げる大きな原因になっています。
複数の家電が同時に動くと、電力使用量は一気に跳ね上がります。たとえば、エアコン(約500〜1,500W)、IHクッキングヒーター(約1,400〜3,000W)、電子レンジ(約1,000〜1,500W)、ドライヤー(約1,200W)が同時に動いている状態を想像してみてください。短時間でも、かなりの電力を消費しています。
ここで大事なのは、「電気をたくさん使うこと」自体が悪いわけではない、ということです。問題は、同じ時間帯に使用が集中することにあります。特に時間帯別料金プランを契約している場合、ピーク時間帯の電力消費が多いほど、割高な単価で計算されてしまいます。
使う量を減らすのではなく、使うタイミングをずらす。この発想が、電気代を下げるためのカギになります。
豆知識④|電気代が安い家は「分散」がうまい
ここまで読んで、「じゃあどうすればいいの?」と思われた方もいるかもしれません。 答えはシンプルで、「夜に集中していた家事の一部を、別の時間帯に移す」だけです。
電気代が安定しているご家庭をたくさん見てきましたが、共通しているのは電気の使い方が分散されていることです。たとえば、こんな工夫をしている方が多くいらっしゃいます。
- 洗濯機のタイマー機能を使って、昼間に洗濯を回す
- お湯を夕食の調理前に早めにつくっておく
- エアコンは帰宅の30分前にタイマーでオンにして、強運転の時間を短くする
- 食洗機の運転を深夜帯にセットする
どれも「我慢」ではなく、「タイミングを変える」だけの工夫です。 使っている電気の総量はほとんど変わらないのに、ピーク時間帯の使用量が減ることで、結果的に電気代が下がる仕組みです。
もちろん、すべてを一度に変える必要はありません。
👉 明日やること: 「夜にまとめてやっていること」を一つだけリストアップしてみてください。そのうちの一つを、昼間や早朝に移せないか考えてみるだけで十分です。
💡 電気の使い方を見直したいけれど、何から手をつけていいか分からない方へ やまもとくんエナジーでは、ご家庭の電気の使われ方を無料で診断しています。26,000棟の施工実績で培ったノウハウをもとに、設備の導入ありきではなく、今の暮らしに合った改善策をご提案します。
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豆知識⑤|エアコンの電気代は「家の性能」に大きく左右される

電気代が高い原因を考えるとき、多くの方がまずエアコンを疑います。 たしかにエアコンは家庭内で最も電力を消費する家電のひとつです。ただし、エアコンの電気代が高い根本的な原因は、エアコン自体の性能だけではありません。
実は、家そのものの断熱性や気密性がエアコンの電気代を大きく左右します。
冷房をつけても部屋がなかなか涼しくならない。暖房を切ると、すぐに室温が下がってしまう。こういった経験がある方は、室内の冷気や暖気が壁・窓・天井から逃げてしまっている可能性があります。
この状態でエアコンを動かすと、設定温度に到達するまでフル稼働を続けることになります。設定温度に達しても、すぐに室温が戻ってしまうため、またフル稼働。この繰り返しが電気代を押し上げているわけです。
特に以下のような症状がある住宅は注意が必要です。
- 夏場に2階が極端に暑く、冬場に1階の足元が冷える
- 窓の近くに立つと、外の暑さや寒さを直接感じる
- エアコンの設定温度を下げても(上げても)体感が変わらない
こうした住宅では、エアコンの設定温度を1℃変えるといった節電よりも、家そのものの断熱・気密性能を見直す方が、長期的には効果的です。
ここで意外と知られていないのが、屋根の状態と断熱性能の関係です。特に築15年以上の住宅では、屋根材の劣化によって断熱効果が落ちていることがあります。私たちやまもとくんエナジーは屋根のリフォーム・診断から事業をスタートしており、26,000棟の屋根を見てきた経験があります。だからこそ、太陽光パネルを載せる前に「この屋根に載せて大丈夫か」「断熱は十分か」を判断できる。この視点は、電気設備だけを扱う会社にはなかなかないものだと考えています。
エアコンの電気代が気になったら、家電の買い替えを検討する前に、まず住まいの断熱・屋根の状態を確認してみることをおすすめします。
やまもとくんエナジーから一言|太陽光・蓄電池で何が変わるのか

ここまで紹介してきた5つの豆知識は、太陽光パネルや蓄電池がなくても今日から実践できる内容ばかりです。ただ、これらの設備を導入すると、電気の使い方そのものの「仕組み」が変わるのも事実ですので、少しだけ触れておきます。
太陽光発電がある場合: 昼間に使う電気を自宅の屋根でつくれるようになるため、電力会社から「買う」電力量を大幅に減らせます。先ほどの「分散」の話でいえば、昼間に使う電気のコストがほぼゼロになるわけですから、洗濯や掃除、エアコンなどを電気代を気にせず昼間に使えるようになります。
蓄電池もある場合: 昼間に太陽光でつくった電気を貯めておいて、夜に使えるようになります。つまり、夜のピーク時間帯に使う電気も「自分の家でつくった電気」でまかなえる可能性が出てきます。「夜に電気が集中する問題」を根本から解決できる仕組みです。
実際に導入されたご家庭からは、こんな声をいただいています。
- 「月の電気代が半分以下になって、最初は計算間違いかと思った」
- 「天気のいい日は売電もできるので、電気代がプラスになる月もある」
- 「停電のときも冷蔵庫とスマホの充電ができて、安心感が違う」
こうした変化は、電気代の「金額」だけでなく、「毎月いくらかかるか分からない」という不安そのものを軽減してくれます。電気使用量のブレが小さくなり、家計の見通しが立てやすくなったという声も多くいただいています。
ただし、太陽光や蓄電池は誰にでも必要な設備ではありません。
電気の使用量がもともと少ないご家庭、昼間にほとんど在宅しない生活スタイルの方、近い将来に引っ越しを予定している方の場合は、導入しても費用対効果が合わないこともあります。
やまもとくんエナジーでは、「とりあえず付けましょう」という提案はしていません。まず大切にしているのは、そのご家庭の電気の使われ方、生活リズム、住まいの状態を正しく知ること。場合によっては、「今は設備を入れなくても大丈夫ですよ」とお伝えすることもあります。
屋根を26,000棟見てきた私たちだからこそ言えるのは、太陽光は「電気の設備」である前に「屋根の上に載せるもの」だということです。屋根の状態を正しく見極められなければ、雨漏りや劣化のリスクを抱えたまま何十年も設備を載せ続けることになります。屋根の専門知識があること。これが、私たちが太陽光の提案に自信を持てる理由です。
「太陽光発電って、そもそもどんな仕組みなの?」と気になった方は、太陽光発電の基礎知識をまとめたページもありますので、あわせてご覧ください。
まとめ|今日覚えてほしい3つのこと

今回お伝えした内容を、3つに絞ってまとめます。
① 電気代は「使った量」だけで決まらない。 料金プランの単価、電気を使う時間帯、契約アンペアによる基本料金。これらを知るだけで、同じ使い方でも請求額が変わる理由が見えてきます。
② 固定費と時間帯の見直しが、いちばん効果が出やすい。 検針票を確認して契約内容を見直す、夜に集中している家事を昼間に一つだけ移す。これだけでも、電気代の変化を実感できるはずです。
③ 家の性能が、電気代の「土台」をつくっている。 エアコンの設定温度を変える前に、断熱や屋根の状態を確認してみてください。家の性能が電気代のベースラインを決めていることは、意外と見落とされがちです。
節電=我慢、というイメージを持っている方はまだ多いかもしれません。でも実際は、「仕組みを知って、整える」だけで、生活の快適さを落とさずに電気代を下げられるケースがほとんどです。
今回はシリーズ第1回として基本的な内容をお伝えしましたが、次回はさらに踏み込んで、「料金プランの選び方」や「時間帯別の使い方の具体的な工夫」について掘り下げていく予定です。
電気代の悩みは、一度仕組みを理解してしまえば、あとは少しずつ調整していくだけで改善できます。焦る必要はありません。今日は検針票を確認する、明日は夜の家事を一つだけ昼に移してみる。それだけで十分な第一歩です。
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本記事の著者・監修者
音楽専門学校を卒業後、22歳でエクステリア資材などを扱う物流・卸売企業に就職し、営業職を経験。翌年にリフォーム会社へ転職し、営業実績で最年少記録を更新するなどトップセールスとして活躍する。
しかし、当時のリフォーム業界にはびこる不透明な実態(不当な見積もりや手抜き工事など)を目の当たりにし、「自分がこの業界を変えたい」「本当にお客様のためになるリフォーム会社を作りたい」と決意。2015年、25歳で独立し「株式会社やまもとくん」を設立、代表取締役に就任。
現在では、外壁・屋根の外装リフォームを中心に、エコキュート関連事業、太陽光発電事業まで幅広く展開し、グループ累計施工実績は26,000棟を突破。 また、人気YouTube番組「令和の虎」に投資家(虎)として出演するほか、逆転就活リアリティ番組「リアルバリュー(REAL CAREER)」など多数のメディア・番組にも出演。リフォーム業界の枠を超え、若手人材の育成や次世代のビジネスシーンを牽引する経営者としても広く注目を集めている。